what's guji…

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2018.08.03 fri

2000年代の遺産

著者:西出

始まりがあれば終わりがあるのが世の常ですが、私たちは生きていく上でどうも「終わりがある」ということを意識していないように思います。

先日私の前職であり、20代のほぼ全てを捧げたセレクトショップである"アメリカンラグ シー"がこの夏の終わりに全店閉鎖するというニュースが飛び込んできましたが、私が働いていた頃はいわゆる全盛期と呼ばれる時代でして、カジュアルやモードといったカテゴリーで一時代を築いていました。デザイナーズブランドにレギュラー古着を合わせたり、洋服だけでなくライフスタイル全般、食器や家具、音楽など早くからトータルで提案するスタイルは凄く斬新で、入社前は激しく憧れたショップだったんです。

上記のニュースは私的には"一時代の終わり"意味する衝撃的な物ですが、今やデザインも洋服も、何もかもを生み出しては消化し続け、新しいものが圧倒的なスピードで更に新しいものに淘汰されていく時代・・・。

そんななかで"クラシック"と呼ばれるまで長年愛され、時代に合わせて洗練されている、正にいまgujiが扱っているジャンルもありますので、本当に奥が深いです・・・。

私たちアパレル業界のスタッフは8月の中ごろには秋冬物で身を固め、猛暑の中全く季節に合っていない洋服をおススメするという修行のような一か月がスタートするわけでして、ワードローブの入れ替えもそろそろやっておかないと・・・

というわけなんですが、今はもうほとんど着なくなったものであっても愛着があったりしてなかなか断舎利出来ず、どんどんたまってしまっています。特に前職とgujiとではスタイルのジャンルがかなり違いますので、洋服もなかなか着まわせるものがない・・・ということで、衣替えの際は一応は収納から出して確認するものの、そのままスッと元通りに収めてしまうということを繰り返しています。

パープルの発色とアーティスティックな柄で毎冬のヘビーローテーションだったレイチェルコーミーのフード付きソフトメルトンコート。かなりのお気に入りでしたが、長らく箪笥の肥やしとして君臨しているわけなんですが、あれっ?今また着れるかも?

デザイン的には問題ないですし、色味も一周回って新鮮に感じます。ジャケットやスーツに合わせても何となく良さそう・・・。

今年はレザー人気が復活し、gujiでも多くのブランドでレザーをご用意しています。ずっとライダースの気分ではなかったのでほとんど着ていませんでしたが、あれっ?今年は何となく気分かな?これもなかなかの肥やしでしたが、今年は活躍しそうな予感・・・。

ダブルブレストのザ・ライダースなデザインですが、ちょっと上品さを感じさせるところが凄くいい感じな気がします。

ミリタリーコートのリメイクのような、タフさが魅力のコットンコートはハルトバー ムルクディス。往年のヘルムート ラング世代にはお馴染みのコスタス ムルクディスが立ち上げたブランドでして、このテキストを執筆する際久しぶりに検索してみると、一端休止していたものの、現在は活動中の模様。このコート、ライニングに着脱式のローゲージスタンドカラーニット(ZANONEのCHIOTOみたいな)が付属していたんですが、紛失してしまいました。

ちなみに休止していた際に一時デザインを担当していたニューヨークインダストリーはgujiでも取り扱いがあったんです。

ここ数シーズン定番アイテムとして人気のMACKINTOSHのナイロンコート・・・似の、ドメスティックブランド アヴォイド。凄くしなやかで上質なナイロン素材を使用しており、軽くてイージーケア、皺も入りにくいと今求められる機能が全て詰まっています・・・。

このコートも再昇格なるか・・・?

アンヴァレリーアッシュ、ケンゾー、バレンシアガと華々しいキャリアを重ねてきたギョーム ルミエールのニット。針抜き×ボーダーというマニアックなデザインに当時がっちり心を掴まれたんですが、こちらは私の体型の変化についてくることが出来ず、ピチピチになってしまったので眠っています。いつも手にとっては「着たいなぁ」と思うんですが、着てみると「あかんな・・・」と思わされる、加齢の厳しさを痛感させてくれる一着です。

クォーターという日本のニットブランドのもので、ざっくりしたローゲージのクルーネックジップカーディガン。一見ブラックなんですが、細かくブラウンの糸が入っていて凄く洒落たデザインです。これも何となく今の気分にピッタリなような・・・。







ということで、このテキストは断舎利出来ない思い出の品に安らかに眠ってもらえるような、レクイエム的な気持ちで書き始めたものなんですが、期せずしてザオラルになってしまいました。終わったと思ったものも大事に取っておくと、時代や好みが変わって復活する可能性があるところがファッションの面白い所かもしれませんね。

しかし上記のブランドの中で圧倒的に知名度も規模も大きかったマークジェイコブスのメンズが休止しているのは衝撃ですね。

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