garoh jacket04 神藤 光太郎の場合
2023S/Sシーズンよりスタートしたguji初のプライベートレーベル"garoh(画廊/がろう)"。
「ニュークラシック」をコンセプトに掲げ、既存のクラシックとは違った新たな価値を生み出す上で共に取り組んで頂いたクリエイターの方にインタビューし、それぞれの思いを語っていただく連続対談企画、今回はスピラーレの代表である神藤 光太郎氏にご登場いただきます。
" garoh jacket04 "について様々なことを伺いました。
guji バイヤーマネージャー高階(以下高階):本日はよろしくお願いします。
神藤 光太郎氏(以下神藤氏):よろしくお願いします。名古屋店オープンおめでとうございます。お店めっちゃ大きいみたいですね。
高階:ありがとうございます。めちゃくちゃ大きいです。
今回名古屋店では garoh アイテムを展開する専用コーナーを作りまして、良い感じの見栄えになっています。
神藤氏:お邪魔するのを楽しみにしてます。
高階:ぜひ、お待ちしてます。それでは早速本題の方へ。
神藤氏:何でも聞いてください。
garoh が掲げるニュークラシックについて
神藤氏:いい意味で自由度が高いテーマで面白いなと思います。
人によってニュークラシックの定義・解釈も異なる中で各クリエイターがアイテムを制作していると、それぞれのアイテム同士が合わなかったりなんて事もあると思いますが、garoh のコレクションっていい感じに纏まってますよね。(笑)
高階:僕もそれは驚いています。(笑)
神藤氏:でも皆さん guji さんのこと知ってはるもんね。
高階:今後は各クリエイターの方々がより物作りをして頂きやすいように、ニュークラシックのコンセプトだけでなく、シーズン毎にテーマを設けることにしました。24 年秋冬は"現代的華麗なるギャツビー"です。
神藤氏:わかりやすくて良いと思います。
ニュークラシックなジャケットスタイルについて
高階:今回作成して頂きましたジャケットでニュークラシックなスタイルを演出するにはどういった合わせが良いですか。
神藤氏:今回、五十嵐さんが garoh で作成されたカバートクロスのネイビーパンツと か guji さんぽいし、めっちゃ良いと思います。
高階:格好良いですよね。
神藤氏:それ以外にも色々とコーディネートしやすい素材・色やと思うし、お客様のお好みで自由に楽しんでほしいなと思います。
素材、ディティールについて
神藤氏:お客様が手にとって何回も着用したくなるような素材を提案したいなと考えていて、そこで一番良いなと思ったのが今回ご提案させて頂いたカシミア 100%になります。程よくウェイトのあるカシミア素材でベタなブラウンじゃなく、やや赤みがかっていて黒っぽさも感じられるこの色合いが良いんですよね〜
高階:他の色とも合わせやすそうな色合いですよね。
神藤氏:そうです。それにブラウンってあまり多くの方が持っていない色合いだと思うので、そこも差別化できて良いのではないかと思いました。
高階:因みに garoh メンバーだけでなく弊社のレディーススタッフからも大絶賛でした。(笑)
神藤氏:ほんまに〜!!嬉しいです。この素材感でこの色合いって他に中々ないと思いますし、モダンさとクラシックの土臭い感じがいいバランスでミックスされている素材だと思います。
高階:ウエストの絞りを少し緩めに設定してもらっていますが、何か意図はありますか。
神藤氏:多くの方に様々な着こなし方をして頂けるように、敢えてやや緩めに設定しました。ニットやシャツとのレイヤードスタイルも良いと思いますし、手にとって頂いた方に自由度高くコーディネートして頂けたらなと思います。軽やかに着用して頂けるように芯地も柔らかいものを採用しています。
高階:ジャケットのカチッと感がありながらも肩肘張らずに着用できるのがいいですね。あとシングルピークのデザインも凄く良いなと思っているのですが、このデザインにした理由などありますか。
神藤氏:シングルピークって何風でもないでしょ?
高階:確かに。
神藤氏:ジャケットでもナポリ風とかミラノ風とか呼ばれるデザインってあると思うんですが、僕そもそもそういうの嫌いなんです。(笑)
今の日本で出来るだけニュートラルに着用して頂けるジャケットを作りたくてこのデザインにしました。
高階:どこにも属さない無国籍なジャケットということですね。
神藤氏:そういうことなんです。
一番こだわったポイントは
神藤氏:ラペルのカーブとステッチを入れていないところですかね。
高階:ステッチを入れなかったのはなぜでしょうか。
神藤氏:ステッチを入れない方が僕的にはモードなエッセンスが加わって、こってりしない感じが良いかなと思います。
高階:これぞ新しいクラシックですね。既にご好評頂いておりまして、売れ行き好調です。
神藤氏:暑くてまだ着られへんのに皆さん凄いですね。(笑)
次回作について
高階:次回作もお願いしたいのですが、よろしいですか。
神藤氏:もちろん。何作りましょうかね。
高階:次回のテーマがニュートラルでして、それに基づいて作成して頂きたいなと。
神藤氏:ニュートラルね〜(笑)
ニットとかどうですか。絶対にええもんできると思います。
高階:良いですね。神藤さんが作るニットめちゃくちゃ気になります。
神藤氏:乞うご期待ください。
高階:楽しみにしています。