Wake up with Jacob Cohen vol.11
『JACOB COHENならではのサスティナブルを体現した「エンドレス ラグジュアリー」コレクションって何?』
イタリア国内においてデニムのトップブランドとして君臨し続けるJACOB COHEN(ヤコブコーエン)。
イタリア国内450のブティック、全世界ではなんと1500以上ものショップにて展開されています。
ここ日本においても、ファションに並々ならぬ情熱を注ぐオーバーミドルの間で圧倒的な知名度と高い人気を誇る、
いわばデニムジーンズ界のスーパースター。そんな同ブランドの"人気の秘密"に迫るべくスタートしたコンテンツ、その名も...
『Wake up with Jacob Cohen』
11回目の今回は、今年JACOB COHENが最もプッシュしている「THE ENDLESS LUXURY/エンドレス ラグジュアリー」コレクションについてご紹介。
JACOB COHENでは毎期テーマアイテムと言うものがあります。
それは、メインで展開されている定番デニムや、カラーパンツとは一味も二味も違う"ヤコブならでは"の要素を特に効かせたスペシャルアイテムの事。我々販売スタッフも毎期気になる要素のひとつです。
今季のテーマアイテムはズバリ「THE ENDLESS LUXURY/エンドレス ラグジュアリー」。
JACOB COHENの提案するサスティナブルプロジェクトのテーマ名です。今回はこちらにスポットライトを当ててご紹介させて頂きたいと思います。
THE ENDLESS LUXURY とは?
そもそも「THE ENDLESS LUXURY/エンドレス ラグジュアリー」とは何か、ですが... 後述するアイテムの総称ではなく、
JACOB COHENの "サスティナブルに対する考え"...というのが正しい解釈。
「持続の可能性と循環性」その取り組みのテーマタイトルがヤコブの「THE ENDLESS LUXURY/エンドレス ラグジュアリー」なんです。
↑上の画像のオシャレな横文字が気になるところではありますが、細かいディティール、仕様、詳細については後ほど...。
長い長い説明の前に ひとまずそのラインナップをご覧になって下さい。↓
ラインナップ
JACOB COHEN(ヤコブコーエン)
ENDLESS LUXURY オーガニックコットンロゴプロントTシャツ 226-74490
¥41,800
使用素材はオーガニックコットン100%。
ヤコブファンには嬉しい刺繍ロゴ&水性プリントTシャツです。
ステッチとロゴの色を合わせる等、シンプルながらも気が利いています。
シルエットに関しても大きすぎず小さすぎず、非常にスタンダードなタイプになっていますのでデイリーウェアとして取り入れやすい仕上がりに。
JACOB COHEN(ヤコブコーエン)
BARDバード ENDLESS LUXURY ウォッシュドオーガニックコットンストレッチ
テーパードフィットデニム 226-72590
¥78,100
そこまで色を落としていないクリーンな印象の一本。
足を立体的に包み込んでシルエットを綺麗に魅せてくれる仕上がりはJACOB COHENらしさがありますね。
ステッチやパッチ等の細かな部分も今回はシンプルめになっているのもTHE ENDLESS LUXURYならでは。
ブランドの哲学がしっかりと込められています。
JACOB COHEN(ヤコブコーエン)
NICKニック ENDLESS LUXURY ハードウォッシュドオーガニックコットンストレッチ
テーパードフィットデニム 226-72591
¥83,600
よりスマートに、よりカジュアルさを求めるならばこちらをお勧めします。
股下から膝あたりにかけてしっかりと色を落とすことでコントラストを付けています。
シーズンを問わずお使い頂けるタイプですし、スタイリングのベースとなるであろう汎用性の高さも魅力ですね。
JACOB COHEN(ヤコブコーエン)
ENDLESS LUXURY ウォッシュドオーガニックコットン ストレッチデニムジャケット 226-71790
¥102,300
デニムパンツがあればデニムジャケットもご用意するのが世の常。
そこまで大きく色落ちをさせず、どちらかと言うとベーシックな仕上がりになっています。
シルエットもイタリアブランドらしく適度なシャープさがあり、所謂ヴィンテージアイテムとは違った洗練されたムードを獲得することが出来る
一着です。以上の4品番が今季の「THE ENDLESS LUXURY/エンドレス ラグジュアリー」のアイテムになります。
自然から自然へ。生分解性を意識した生地
今回の THE ENDLESS LUXURY プロジェクトの主な焦点は生地。
Tシャツ、デニム組織、内側のラベル、裏地、全てが100% 生分解性(せいぶんかいせい)(微生物の働きにより、分子レベルまで分解、最終的には二酸化炭素と水となって自然界へと循環していく性質)の糸を使用しています。
「FROM NATURE, TO NATURE」
軽快で響きの良い横文字ですが、実はこの言葉、JACOB COHENが掲げる「エンドレス ラグジュアリー」の哲学&テーマなんです。
日本語で言うと「自然から、自然へ。」 自然からの素材を使い、自然に還す。
生地の原材料は循環性、そして細かなパーツは次のアイテムへ。
「持続の可能性」を目指した取り組みが、ヤコブの「THE ENDLESS LUXURY/エンドレス ラグジュアリー」なんです。
ステッチはオーガニックコットン、伸縮性は天然ゴムで表現。
「デニムの命」とも呼べるステッチはオーガニックコットンを採用しています。
一般的な"普通のコットン"は、栽培管理の手間を減らすために化学肥料や農薬を使っているそうな。
一方ヤコブのエンドレス ラグジュアリーでは、ユーカリの木から作る木製パルプを100%使用し、"オーガニックコットン"を作成。
ワラや落ち葉、枯れ草などを燃やして作る 草木灰/そうもくばい、動物の糞等を使った有機肥料で育った木材を使用、農薬や除草剤の使用は一切無し。
普通のコットンに比べて土壌や水質の汚染が少ない、より環境に優しいとされるオーガニックコットンを採用しているというワケなんです。
そして、忘れてはいけないヤコブの要素「伸縮性」
通常はポリウレタン(化学反応繊維)で伸縮性を効かせていますが、、今回のエンドレス ラグジュアリーでは、その伸縮性を天然ゴムで表現しています。
「穿き心地がいつもと違うのでは?」と言う声が聞こえてきそうですが、遜色は一切ない印象。
ストレスフリーな動きやすさはいつも通り、そしてブランド特有の美脚シルエットは保たれたままです。
ちなみに画像右側のポケット部分を見て頂くと分かりますが、補強リベットは、もちろん打たれていません。
代わりにクロスしたオーガニックコットン製の閂(カンヌキ)が縫われています。
ヤコブパッチは"トウモロコシ製"
「ヤコブの顔」と言えばバックパッチ。
我々スタッフからすると、親の顔より見たディティールの一部ですが、今回の「エンドレスラグジュアリー」モデルに関してはちょっと違う雰囲気。触った感じは非常に柔らかい何かなんですが、意外としっかりした物に仕上がっていました。
その何か、、は何なのか。ですが、トウモロコシです。正式にはGMOフリートウモロコシ。
「遺伝子組み換え作物でないトウモロコシ」の事で、育てる際に上手く育たなかった破棄対象のトウモロコシ房を回収、それを使ってヤコブパッチを作成しているそうです。
こういった細かい部分も隅から隅までコンセプトは崩さず、一切の手を抜かない。いつもと素材は違えど、揺るぎ無いこだわりはそのまま。
ヤコブマニアの方もヤコブ初心者の方も、ブランドならではの半端ないこだわり様が分かって頂けると思います。
我々スタッフもJACOB COHENの凄さを再認識したディティールでございました。
でも、、どのような工程で作っているの?と聞かれると、私共の方では分かりません(汗)
ボタンはメタル製...ですが、気の利いた仕様に。
流石にここは... な、フロントボタンとその下のボタンフライ。
天然素材を使用して...etc と言うワケにもいかず、この部分はやはり強度が必要なだけにメタル製なんですが、裏にネジ穴が。。
そう... 処分する際は取り外して分別が可能となっています。(気が利いてますね!)
捨てるなんてもったいない!と言うのであれば、別のアイテムにも再利用が出来そうですね。
パーツは次のアイテムへ循環させる。「持続の可能性」のテーマが、こういった細かいパーツにも活かされているというワケです。
(おまけ)付属タグにもユニークなギミックがありまして...
こちらの項目に関しましては、いつもながらのマニア向け「おまけ」記事になります。サラッと流していただいて結構です。
刺さる方には刺さりそうな...ちょっぴりおもしろギミックがもう一つあるのでご紹介させてください。
ヤコブアイテムに必ず付属するブランドタグ。
大体は捨てる。または、一応持っておく。が普通の処理かと思いますが、今回のエンドレスラグジュアリータグにおきましては、、、
育てる。が正しい処理なんですよね。
「ど、どういう事!?」といった感じですが、実はこのタグ、植物の種子が埋め込まれています。
土と鉢をご用意して頂きまして、タグを土の上に置き、薄〜く土を被せます。そしてお水を適量掛けるだけ。。。
何かしらの植物が生えるというギミックらしいです。。"土と鉢を用意する"時点で若干ハードル高めですが、ヤコブプラントを楽しみたい方は是非いかがでしょうか?(汗)
どのタグ?という感じですが、付属タグに種子っぽい様な、、黒い粒が埋め込まれていたら、"それ"です。(その他は分別して捨ててください。)
では何が生えてくるのか。当然の疑問ですが、正直なところ何が生えてくるのかはブランドからの発表が無いので分かりません。。(汗)
...が、少年時代の夏休み自由研究のようなワクワク気分が味わえそうな気がします...。私だけでしょうか?
最後に
JACOB COHENが提案する「THE ENDLESS LUXURY/エンドレス ラグジュアリー」の本気度が伝わりましたでしょうか?
ここ何年かで広まったサスティナブルへの関心、そこから行動に移している企業やブランドも多くあります。
JACOB COHENの取り組みもその一つ。
地球環境への配慮は必須!と言われる中で自分たちが出来る発信と行動をおこなうというのは義務ではありますが、それだけではストレスも溜まってしまいます...。
そういう意味ではこういった『着るもの』から意識を変えていくのも大いにアリだと思いますので、是非一度「THE ENDLESS LUXURY/エンドレス ラグジュアリー」を着用してみてください。まずは身近なものから一緒にはじめてみませんか?