
JACOB COHEN about LIMITED
model&text:hatanaka
edit&photo:izumi
support:nakamura
JACOB COHENを深く知るためのこのコンテンツ。
今回はラグジュアリーデニムの真髄ともいえるリミテッドエディションをご紹介。
過去にも同様の情報をアップしたことがありますが、若干当時と変わった点もありますのでおさらいを兼ねてのアップです。


【リミテッド limited】 : 限られた 有限の
というわけで 「特別な」 や「限定の」というこのリミテッド。
文字通り希少価値のあるこのリミテッドエディションはレザーパッチにシリアルナンバーが刻まれています。


リミテッドのみに採用されるこのパッチのデザイン。何度かそのデザインも変わりました。
現在はこの素材の切り替えのタイプが採用されており、しっかりと限定数量が刻まれています。
また今後さらにシンプルなデザインも登場予定。
当たり前っちゃ当たり前ですが、パッチの細やかなステッチワークも乱れのなく繊細な仕事が施され技術の高さが窺えます。

こちらもリミテッドの専用デザインとなるタックボタン。
ガルバニック加工と呼ばれるメッキ加工によるステンレススチールメッキがその正体。
適度に重厚感があり手にした時にもそのちょっとしたスペシャル感が魅力です。
通常のタイプはそれぞれ多彩なカラーやデザインが採用されているのでそれはそれで選ぶ楽しみのひとつなんですがね・・・

デニム好きがこだわるディテールのひとつがセルビッジデニム。
いわゆる「赤ミミ」はリミテッドだけに採用されます。
セルビッジは柔らかく低速織機で織り上げられたデニムの証でもありますので、生地にも緩やかな凹凸が生まれ味わい深い仕上がりになるのもファンの多い所以。
そしてシーム部分の色落ちがミミの部分のアタリによって綺麗な濃淡が生まれるのも大きな特長です。

裾のステッチはチェーンステッチですが普通と違うのはそのチェーン仕様が表側のところ。
そしてチェーンを2周施すことで一つのデザインとして昇華しています。
通常のモデルもご指定いただくとこの仕様で裾上げができますのでご興味のある方はぜひお申し付けください。


腰裏の部分はわざわざ裏側が当て布のような頑強な仕上げにしておりこれは炭鉱夫がデニムを愛した時代に用いられたワークウェアとしてのディテール。
ダメージが受けやすい箇所を守るためとはいえ、制作過程に工程を余計に必要としますが男っぽくタフなデニムらしいディテールでリミテッドでは採用されています。
このようにリミテッドは通常のものに比べ相当多くの工程が必要となり、制作時間もその分必要とされるということも価格に反映されるポイントとなっています。
ポケットのスレキには隠しポケットのディテールも。
炭鉱夫が隠して金塊を忍ばせるためにつかっていたというこのナゲットポケットは持ち主のみが楽しめる、いわばデニムの歴史を感じるストーリーですね。

またJACOB COHENのデニムに欠かせない演出のひとつデニムフレグランス、ミニボトルがリミテッドでは付属しています。
パチョリというハーブがこのフレグランスの特徴的な香りを生み出していますが、ファンの多いこのフレグランスが付属しているのはちょっとしたリミテッドオーナーへのプレゼント。
ちなみにJACOB COHENのショップに立つスタッフは鼻が麻痺し、その香りがショップではもはや認識できなくなっているという噂も(汗)・・・

ほかにも細かな箇所も加えるとリミテッドならではの箇所はも~っとありますが、主だったところはこんな感じ。
やっぱり製造に時間がかかるという、その工程の多さがリミテッドの価格の大きな理由となっているんです。
昨今の価格高騰の煽りを受け、いまやリミテッドの価格は・・・・ (焦)(焦)
それでもJACOB COHENのファンの方の中にはリミテッド以外からは選びたくないという方もいるほど、リミテッドエディションはJACOBの大きな魅力なんです。


ラグジュアリーなデニムブランドのそのまたハイグレードなラインとなればちょっと身構えてしまいそうですが・・・
一度足を通してその違いを堪能していただければ幸いです!!
それでは次回のコンテンツでお会いしましょう!
次回のテーマは・・・
・・・未定です!?