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guji Monthly Journal #16 / 2022spring summer

大人のサンダルについて考える

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夏のスタイリングに欠かせないアイテム『サンダル』。

gujiではいろいろなブランドでセレクトしていますが、いざどんな感じで合わせよう?と考えると、それぞれ特徴といいますか持ち味の違いに気づきます。

まず、大人たるものくだけた雰囲気になりすぎるのは良くないですよね。
説得力・品格を漂わせることが分別ある紳士の嗜みなので、そもそも軽い仕立てのスリッポンなんかが便利なんですが、より涼しげに見せつつクラス感がキープできればそれに越したことはありません。

アッパーは主にレザーを用いてるものが良いでしょう、ソールはデザインに合わせて無理なくクリーンに見えるものを選びましょう。
足の露出のバランスと履き心地の良さにもこだわって。
コンフォート性能を追求しつつ、足長効果があれば更に◎。

ということで、今回のguji Journalはオススメのレザーサンダルをいくつかご紹介します。


ほぼドレスシューズ?なF.LLI Giacometti

カーフレザーバックストラップサンダル

長く取り扱いを続けているイタリア発のシューズブランドF.LLI Giacometti(フラテッリジャコメッティ)

こちらで最も有名なといいますか知名度の高いサンダルタイプは「グルカシューズ」ですよね。
爪先部分はしっかりと革で覆われており、甲部分をストラップ調のデザインにすることで清涼感を出し、ヒールもしっかりホールドされたデザイン。
歩きやすく涼しげで、それでいてドレス感がある名品中の名品です。

以前はgujiでも多く取り扱っており、ずっと人気モデルだったんです・・・が、もう少し軽い、よりサンダル的に見えるデザインが気分かな・・・となりまして、昨年のタイミングでセレクトを切り替え、一本釣りで展開しているのがこのモデルFG548です。


トゥは指部分のみ少し露出する程度にとどめ、甲部分はプレーンな一枚革でカバー。ステッチワークも控えめで、素材の良さが際立ちます。
また、かかと部分はヒールカップを作らず、ストラップのみでホールドしています。


グルカシューズに比べ気持ち肌の見える面積が少し増えているところがポイントで、よりサンダルらしいルックスになっているわけです・・・が、仕立てや醸し出す空気感は完全にドレスシューズのそれ。

こちらですとジャケットを合わせたセットアップスタイルの足元にもすんなり収まりますし、コットンパンツやショーツと合わせても凄くクリーンでエレガントです。

はっきりいってサンダルとは思えないエレガンスがありますので、上品さを最も重視したサンダル選びですと間違いなく候補一番手になりますね。


大人の厚底サンダルとえばコレ、MAURO de BARI

ナッパレザートリプルストラップサンダル

gujiで最も幅広いバリエーションで展開しているのがこのブランド、MAURO de BARI(マウロ ディ バリ)です。

シンプルなデザインと、サンダルとしては非常に珍しい3.5cm厚のソールによって生み出されるコンフォート性と足長効果、これが最大の特徴です。

そもそもレザーサンダルといえば革製の薄底仕様のものが多く、ダイレクトに地面を感じることが多かったわけです。
凄くシャープで格好良いんですがクッション性がないので疲れやすく、なんなら膝にもダメージが加わりそうな諸刃の剣。

「お洒落は我慢」、これを地で行くのが過去のレザーサンダルでした。


横から見ると一目瞭然ですね、足の裏にしっかりフィットする様に設計されたフットベッドと、履き心地の良さを明らかに意識したラバーソール。

凄くコンフォート性が高いデザインなので一見カジュアルっぽく感じられるかもしれませんが、アッパーのストラップ部分がとてもミニマルでスマートなので、上品なスタイルにもきっちりフィットするというわけです。

ちなみに昨年はストラップ部分の素材はタフなバケッタレザーを採用していましたが、今年はよりクリーンでモード感を漂わせるゴートレザーのナッパタイプをチョイス。
ツルッとしたルックスとさらりとした発色が魅力でして、男らしさをやや控えめに、洗練された仕上がりを目指しました。

上品にもカジュアルにも対応できるカバー力の高さが魅力のMAURO de BARI。

gujiではカジュアルなセットアップスタイルからデニムやチノ、ウールパンツまで幅広いコーディネートをお勧めしています。

イタリア製ながらプライス的にもまとまっているので、デザイン違い・色違いで購入される方も多い人気ブランドですね。


ミリタリーをベースに洗練されたスタイルを提案するREPRODUCTION OF FOUND

ジャーマンミリタリーサンダル

各国ミリタリーのトレーニングシューズをベースに今の気分をミックスしたモディファイを得意とし、上質な素材を用い仕立てることで大人の男性から高い支持を集めているREPRODUCTION OF FOUND(リプロダクション オブ ファウンド)

こちらはドイツ軍のミリタリーサンダルをベースにアッパーの素材感やソールのデザインにこだわった一足でして、いわゆる"つっかけ"タイプ。
実はメゾンブランドでも採用されている由緒正しいフットベッド&ソールが用いられており、履き心地の良さは折り紙付きです。


上質なスエードを用いたストラップは曲げ伸ばし部分に穴を開けており、歩く際にストレスが掛からずスムーズに稼働します。
発色の良さにまず惹かれますが、理にかなったデザインはさすがミリタリー由来というところでしょうか。

ストラップのサイドにはブランド名とデザインソースがプリントされています。
工業製品に見られるロットナンバー的なものですが、これをちょっとしたアクセントとして採用するのがREPRODUCTION OF FOUNDのクリエーション。

控えめでありながらセンスの良さを感じさせる大人のカジュアルサンダルです。

balconeカテゴリーでの展開なので、主にワイド系のスラックスとのスタイリングを想定しています・・・が、もちろん夏のショーツスタイルとも相性が良いです。

デザイン的にはプレーンなので合わせるものを選ばないタイプですし、ブランドの持つ空気感や少しツヤッとしたソールなど、上品さの中にストリート性や抜け感を漂わせる仕上がりになっているので、スタイリングによってクラシックにもコンテンポラリーにも、クリーンにもカジュアルにも見せられるところがこのサンダルの強みかと。

balconeではBERNARD ZINS(ベルナール ザンス)MARNI(マルニ)などと、gujiではCARUSO(カルーゾ)やショーツ全般とコーディネートすることが多いですね。


長く愛用できるハンドメイドサンダル、JUTTA NEUMANN

ALICE ラティーゴレザートング&ストラップサンダル

今シーズンより新たに取り扱いをスタートしたブランドがこのJUTTA NEUMANN(ユッタ ニューマン)です。

知る人ぞ知るサンダルブランドとして、一点一点職人の手作業によって生み出される他には無い特性を持ったサンダルを生み出しているわけですが、gujiのファーストチョイスは同ブランドを代表するモデルである"ALICEアリス"です。

親指をループで固定し、甲部分はシンプルなワイドストラップ仕様。
トングサンダルとストラップサンダル、両方の特性を持つデザインですね。


土踏まず部分のアーチはもはや「隆起」と言えるくらいのインパクトがあります。

レザーサンダルが疲れやすいといわれるポイントの一つ、それが足とサンダルが歩くたびにカパカパと離れてしまうこと。
しっかりと足裏にフィットし、歩きながらしっかりソールがついてくることでシューズを履いている様な一体感が生まれ、疲れにくくなります。

加えてJUTTA NEUMANNではBIRKENSTOCKに別注したBIRKソールを採用しており、グリップ力を高めつつ履き心地の良さも追求。
圧倒的に隙のない、全てにおいて職人のプライドが詰まった一足です。

今回ご紹介したサンダルの中で、最もカジュアルなタイプではないでしょうか、ベーシックなカジュアルパンツ、いわゆるデニムやチノ、カーゴなどとの相性が抜群ですね。

とにかく造りの良さが際立っているのと、長く履き続けることでエイジングが進み、独特なオーラを漂わせることが可能なJUTTA NEUMANN。
丁寧にケアをしていただくと5年、10年と履いて頂けるので、夏の相棒として長く活躍してくれるはずです。


最後に

歳を重ねるごとに、チープなアイテムがスタイリングの外しにならないことに気づきます。

人として人生の年輪が刻み込まれてくると、「若さがカバーしてくれていたことがいかに多かったか・・・」ということを痛感するわけでして、身に着けるアイテム選びも品質やクラス感を重視する必要が出てきます。

カジュアルカテゴリーのアイテムはよりその傾向が顕著でして、サンダルなんかは代表格の一つ。
リラックスアイテムだからといって気を抜かず、しっかりとこだわってお選び頂きたいアイテムです。

お悩みなどございましたら、是非スタッフにご相談頂ければと思います。

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