
こんにちは。 gujiの�煌Kです。
本日は久しぶりにドレスブランドを。
とは言っても、弊社のイタリアクラシックブランドとは少し違った角度から発信を続ける、Seaward & Stearn(シーワードアンドスターン)。
ひょんなきっかけからスタートすることになったブランドですが、弊社のネクタイのバリエーションの中では、良い意味で差しブランドになっているのではと思っております。
英国の伝統的なネックウエアをベースに、色・柄で現代的な遊びを加えたロンドンクラシックブランドです。
2人のデザイナーによって2003年から設立されたのですが、実はこの2人はイギリスシャツブランドの名門、Turnbull & Asserで出会っております。
このブランドの大きな特徴は、やはり柄ではないでしょうか。
レジメン、ドット、ソリッド、小紋、ペイズリーなどがネクタイとしては一般的というかどのブランドも必ずある色柄になるかと思います。
Seaward & Stearnはそれのどの柄にも大きさや色の使い方で個の特徴を出します。
・大きめのジオメトリック
・大胆なペイズリー
・大きなティアドロップ
・変則的なストライプ
・レトロな幾何学柄
・鮮やかなオレンジ、ライム、ピンクなど
これがこのブランドの色でもありながら、モダンへの解釈なんだと思います。
それに僕達も惹かれて毎期少しずつですがオーダーを重ね、新しいタイドアップスタイルを提案しています。
毎シーズン生地サプライヤーにも出向きオリジナルデザインによる配色を起こしオリジナリティあふれるデザインを生み出しています。
実際オーナー兼デザインディレクターのマーク氏もイベントで来日した際に、百貨店のネクタイ売り場などを視察し、ぱっと見てどこのブランドわかるのはSeaward & Stearnだけだと言っていたとか・・
オリジナリティあふれるデザインでも彼らが「テクスチャー(Texture)」と呼ぶ、シルク生地の地組織を縦糸、横糸違う色で織ることで生じるメランジ調の生地は一番"らしさ"を感じるかと思います。
実際に見え方の角度や光のあたりかたによって様々な表情をみせる生地デザインに仕上がっており、何か目を惹かれてしまう色柄がビジネスを超えたスタイルを見い出してくれます。
デザイナーが言います。
「我々のブランドの特徴は、まずロンドンの中心地でマニュファクチャー、つまりハンドメイドで物作りをしている点にあります。」
ロンドン市街を東西に流れるテムズ川に架かる橋、ロンドンブリッジの近くに工房兼オフィスを構えています。
外注には一切出さず、裁断から完成品前での縫製は全て社内で行いクオリティコントロールを行い、ロンドンの自社工場内で手作業によって年間約12万本のタイを生産しています。
タイ作りで最も重要なのが、裏側の中心を手で縫うこと。
生地のテンションを目と手で確かめながらひとつの針で縫い上げます。
ものづくりが国外に出て行ってしまっているイギリス国内において、ロンドン都市部内にて生産を行っているブランドは今や価値が高いかと思います。
また、イギリス国内ではオリジナルブランドの他に、幾つかのラグジュアリーブランドのOEMも行っておりますし、サヴィルローのいくつかのブランドも請け負っています。
このように、国内のネクタイとシャツの高級市場では優れたメーカーの1社として高い評価を得ているそうです。
今回は、兼ねてから弊社で唱っている「ネクスト イタリア」を意識したオーダーにしております。
「ネクスト ドレス」と言って良いかもしれません。
今回から大剣幅を全て7.5センチに変更しております。
新しいドレススタイルを作って行くためには、様々なアイテムの新モデルが必要です。
とはいえ、ドレスは大きな変化を入れるというよりは、伝統を重んじながら、少しの見栄えの変化で違って見えてくる世界です。
僕達が提案する新しいスーツモデルは今迄もよりも着丈だけでなく、縦の線を強調した物が増えております。
その分ジャケットのVゾーンは深くなっており、よりシャープに見せるイメージでしょうか・・
それに合わせるように、ネクタイも細い仕立てに変更し、少しコンテンポラリーな柄をセレクトしました。
以前Atto Vannucciの加賀氏が仰っていた、"ネクタイをスカーフのように着用する"
これをイメージすれば、ドレススタイルだけでなく日常のスタイルにも持っていけます。
「昔ながらのイタリアクラシコ」にはならず、
「英国の色柄 × gujiならではの別注スタイル × イタリアの色艶 × 現代的なシルエット」
になります。
Seaward & Stearnは、「クラシックを新しく見せるための小物」としてかなり使えるブランドだと思います。
今回は、ドレススタイルとカジュアルスタイルで、新しく見えるスタイリングを2コーデ組んでみました。
まずは、"ネクスト ドレス"スタイル。
アイコンにもなっているシェブロンストライプ柄で、guji made by ring jacketの新型のフレスコ生地のネイビースーツに、GUY ROVERのレギュラーカラーシャツ、F.LLI Giacomettiのタッセルローファーに、Maison MargielaのDress-age hoboバッグ。
色はブラウン系にネイビーとイタリアらしい色合わせですが、スーツのシルエットや作り、ネクタイの色柄の独創性と細さ、鞄のこなれ感などが重なり、今迄のビジネススタイルの枠を超えた着合わせになっているかと思います。
昨今のビジネスシーンではドレスコードが無くなって来ているからこそ、今迄出来なかった本来のドレススタイルやファッションとして楽しむスタイルを今こそしてみては如何でしょうか。
こちらは、カジュアルスタイル。
BELVESTのネイビーのウエストを絞っていないアトリエジャケットに、FINAMOREの軽いスポーツシャツに、AMBELLの新作のストレートブラックデニムに、F.LLI Giacomettiのノーズの長さを少し感じるチャッカーブーツ。
こちらも先ほどのスーツ同様に縦の線を意識し、今迄のグラマラスなスタイルとは違い、足の親指に向かって真っすぐに降りている直線美を出し、アイテムはカジュアルに。
こちらのスタイリングは殆どをイタリアメーカーで作成していますが、カジュアルな装いにイタリアらしい色気がほんのり入っているスタイルになっているのではないでしょうか。
なので、しっかり着用するというよりは、"ネクタイをスカーフのように"着用しているイメージです。
ドレス、カジュアルのセグメントの無いスタイルなのかもしれません。
Seaward & Stearnといえば、パープル×ピンクはとてもイギリスらしさを感じさせると思います。
この二色の意味は、パープルは高貴かつ情熱を感じ、ピンクは英国を代表する色です。
身につける人に最高の品質と最高の満足をもたらし、リッチでエレガント且つコンテンポラリーにも感じるSeaward & Stearnは、英国ならではの素材スタイルを継承する数少ないブランドの一つです。
試しに1本取り入れるべきブランドかと思います。