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「そうだスーツ、着よう。」でお馴染み?半期に1度、イタリアは花の都FIRENZEで開催される世界最大級のメンズファッションイベントPITTI UOMOの中止が決まり、魂だけがかの地にいる田野です。
それにしても凄い夏になりそうですね。
もちろん逆の意味ですが(汗)
京都在住の僕にとっては夏の始まりを告げる祇園祭の山鉾巡行が中止になるなんて本当に悲しいことですし、日本の夏の風物詩として国民的行事と言っても過言ではない高校野球も中止とは・・・(悲)
僕のPITTIロスによる虚無感・・・レベルが低いですね。
色々なイベント行事の中止、それを準備して支えてくれている方々の無念さは計り知れないですし、白球に青春を捧げた高校球児、特に今年が最後の夏になる3年生の心中たるや想像も出来ません。
もちろん他にも悔しい思いをされた方はたくさんおられることでしょう。
たかがPITTIの中止ぐらい、四の五の言わずに前向きに頑張るしかないですね。
兎に角、何かと暗い話題の多いここ最近ですが、ようやく非常事態宣が解除されまして、コロナウイルスの感染拡大に細心の注意を払った上でのお買い物を是非楽しんで頂きたいと思っておりますし、このコンテンツがほんの少しでもその参考になればいいなあ・・・と思っております。
ということで、今回の「そうだスーツ、着よう。」コロナウイルスの影響で延期となっておりました、我らが良きパートナー、日本が世界に誇る浪速サルト、RING JACKETさんの工場探訪!行ってまいりましたのでその模様をお届け致します。
もちろん感染対策は万全を期しております。
かれこれ3回目の訪問となります二色浜の駅もどうでしょう・・・5年ぶりくらい?何やら懐かしい感じがします。
工場までの道すがら名産の泉州ナス畑・・・美味しそうです。
以前と変わらないこの佇まい・・・RING JACKETの製品は日々進化していても、基本精神は変わらない確固たる"何か"を感じます。
まずは名モデリスト谷氏にRING JACKETのパターンの特徴、拘りを説明頂きました。
RING JACKETの神髄、日本人の特徴的な体型に合わせた肩の前振り、可動域を最大限に広くとる為のいせの多さ、でも絶対にスタイリングも重視する徹底的なバランス感への拘り・・・物作り日本!真摯な姿勢は見習わないと駄目ですね。
工場見学で実際に稼働しているのが見れるのは10回に1回くらいという縮ジュ機。
とてもラッキーです。
この機械が敷地内に完備している工場は稀なんだとか。
反物に巻かれた生地を織られた時のストレスレスな状態に戻す縮ジュ機、外部に依頼するケースがほとんどらしいのですが、RING JACKETではその輸送中にも生地にストレスを掛けたくないという徹底ぶり。
裁断は無地の場合は機械で、チェック等の柄物は柄合わせがあるので手作業で。
全てハンドがいいかと問われると、そうではありません。マシンとハンド良いとこどりが1番ですね。
毛芯仕立てに拘っています。
副資材を極力使わないことで軽さを追求するには高い縫製技術が、男性らしいエレガントさと立体的なフォルムを醸し出す毛芯仕立てには手間暇が掛ります。
肩を前にふる為に肩線で前身頃より後身頃の距離を約2p長く、腕の可動域を出来るだけ多くとる為に袖の筒のいせ込みの量は5p以上とられています。
それを丁寧に縫い合わせていく技術力がRING JACKETの強みです。
着心地が良く見た目もエレガントなスーツにアイロンワークは必須です。
驚きの技術の連続!!
私共salotto di gujiは2014年の春にスタートしました。
その時以来、拘りのオリジナルスーツをRING JACKETさんと共に改良に改良を加えながら作ってきましたが、今回久しぶりに工場にお邪魔させて頂いて、やっぱりいいスーツやね!RING JACKETさんで良かった!と再確認できてとてもいい訪問になりました。
コロナショック後の世界は新しい生活様式に代わるという話がもっぱらですし、そこにはリモートワークの推進によるスーツ需要の低下が避けられないと予想もされていますが、物作り日本のプライドを胸に拘り続けるRING JACKETさんの製品には、必要に迫られて着る物ではない、着て勝負したい、着て格好つけたい、期待がたくさん詰まっています。
是非一度袖を通して頂いて新しい生活のワードローブに加えて頂けると有難いです!