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「そうだスーツ、着よう。」でお馴染み?先々月約3年半振りに海外出張に行きまして、気持ちも新たな?田野です。
3年半振り・・・今になってみるとあの期間はいったい何だったのか、本当に昔のことのように感じられる長かったようでアッという間だった3年半。
久しぶりに訪れたかの地イタリアは、以前とほとんど変わらないどころか少しパワーアップしていた様に感じました。
外国からの観光客が異常に多かったこともそう感じた要因だったかと思いますが、何より現地の方々のこれからの新しい時代を謳歌しようという前向きな気持ちが特に印象的でした。
日本人は慎重なところがいい所でもあると思いますが、世界との温度差みたいなところを少し感じてしまいました(汗)
まあそれでもこれから否が応でも前に進まざるを得ないので、日本人らしく繊細に、でも時には大胆に洋服屋としての誇りを持って邁進していきたいと思っておりますので是非ご期待下さい。
ということで本題の今回の「そうだスーツ、着よう。」
3年半振りに行った出張は何が目的だったか?
もちろん商品のバイイングや来年の春夏のトレンドを探りに行くというのは元より、今回は弊社がお取り扱いさせて頂いているいくつかのブランドの物作りの拘りに触れに行く出張でもありました。
そして、僕が担当させて頂いているこの「そうだスーツ、着よう。」に関するブランドで申し上げますと、その素晴らしクリエーションの秘密に触れたくて、ずっと、ずっ〜と行ってみたかったあのブランド、弊社のオープンの時から欠かさずお取り扱いさせて頂いております憧れのBelvest(ベルベスト)にお邪魔して参りました。
ちなみに工場内での撮影は厳禁。
撮影が許されたのが正面玄関から工場に入るまでのオフィスだったりいくつかの部屋だったりのみ。
なかなか口だけでその素晴らしさをご説明することは難しいですが、見学を終えて感じたことは、もっともっと大切に丁寧に商品を扱わなければ職人さんに失礼だなと。
ここまで商品管理をやるのかと。
もちろんBelvestは価格も高いので徹底した作りの拘りは言わずもがな、その商品管理は驚きでした。
アパレルで言うところの川上から川下まで、"もの"という襷を繋ぐ最後の僕達が至らない恥ずかしさ、絶対に作り手の皆さんの想いを踏み躙るようなお店であってはならないと感じました。
説明が長くなりましたが、今回はそんな最高の拘りが詰まったBelvestの秋冬第一弾が入荷して参りましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。
日本で楽ジャケなる言葉が使われるようになる以前からBelvestにはこのジャケットがありました。
楽ジャケの最高峰JACKET IN THE BOXは私共salotto di gujiの永久定番です。
秋冬はいつも拘りのカシミヤをご用意させて頂いております。
もし気に入った生地がない時には無理を言って探して頂く程に拘っているつもりですし、そのリクエストにいつもお付き合い頂いております。
そんなこの秋冬はラグジュアリーなベージュから。
クオリティの高いカシミヤが最も真価を発揮する色が淡いベージュやライトグレーです。
この秋冬はラグジュアリーでエレガントな淡い色目は特にお勧めです。
このジャケットの持つオーラと生地の風合いが最高ですね。
僕が前職で初めてBelvestのスーツを購入した時のことを今でも鮮明に覚えています。
こんな着心地のいいスーツがあるなんて・・・
その時はまだ26、27歳くらいだったかと思いますが、そのエレガントなスーツを着こなせていませんでした。
かといって今は着こなせているのかと言いますと、まだまだですね(汗)
その時初めて購入したフル毛芯のスーツの後継モデルがこの703モデルです。
時代とともにディテイルはマイナーチェンジをしておりますが、かつての雰囲気は感動させられた時のまんまです。
「平凡の非凡」私共salotto di gujiが掲げるドレススタイルの理想です。
上質な生地に良い仕立て、そして徹底した品質管理をしてこその平凡の非凡を形にしたスーツです。
僕が初めて購入したBelvestのスーツはストライプでした。
ちょうど良いピッチとちょうど良いストライプの見え方、そしてちょうど良いフォルム、何も足さないし何も引かない、エレガントとはかくあるべし。
以上、いかがでしたでしょう?今回の23秋冬Belvest第一弾。
久しぶりの出張は色んな意味で今後の弊社のあり方を考えさせられるものとなりました。
コロナ禍以前から急速に世の中が変わり始めていたように思いますし、そしてこの空前のパンデミック、そしてAIの台頭。
今後必要でなくなる仕事も増えてくると言われていますが、洋服屋もこれからどうなるんでしょう。
ビジネスウエアのカジュアル化や外出しなくても事足りる便利な生活等々・・・
そう考ると洋服屋も必要でなくなるとまでは言いませんが、縮小していく可能性も十分に考えられます。
あのもの作りに対する拘りと良いものを届けようとする強い想い・・・
これから洋服屋として僕達が進むべき道標になるかもしれません。
それではまた次回!ciao!ciao!